私は大学1年生の秋、あるサークルに入部した。そのサークルは「都市伝説研究会」という名前で、都市伝説の調査や研究を主な活動内容としていた。
私はもともとオカルトや超常現象に興味があり、このサークルにすぐに魅了された。サークル員はみんな興味深い話ばかりを語り、私は毎回の活動がとても楽しかった。
ある日、サークルの活動で、ある廃墟を訪れることになった。その廃墟は、昔は人気の遊園地だったが、火災で焼失し、その後は立ち入り禁止になっていた。
私たちは廃墟の中を探索し、いろいろな都市伝説を調べた。その中には、夜になると幽霊が出るとか、不気味な音が聞こえるとか、そういう話もあった。
私は最初は、そういう話は信じていなかった。しかし、廃墟の中を探索していると、なんとなく不気味な雰囲気を感じるようになった。
あるとき、私は一人で廃墟の奥深くを探索していた。すると、突然、後ろから誰かに追われているような気がした。
私は振り返ったが、誰もいない。しかし、その不気味な感覚は消えなかった。
私は恐怖に襲われ、その場から逃げ出した。
その夜、私は不眠症に悩まされた。夢の中で、廃墟で追いかけてくる誰かに捕らえられ、恐怖の叫びをあげていた。
次の日、私はサークルのみんなに、その話をした。すると、みんなが驚いた顔で私を見つめた。
「俺も、あの廃墟で不気味な体験をした」
「俺も、夜中に誰かに名前を呼ばれたことがある」
みんなが、同じような体験をしていたのだ。
私は、あの廃墟には何かに取り憑かれているのではないかと考えるようになった。
それから、私は廃墟には近づかなくなった。しかし、それでも、その廃墟のことが頭から離れなかった。
ある日、私はサークルのみんなと、廃墟の近くにある喫茶店で話をしていた。
すると、その店のマスターが、私たちにこう言った。
「あの廃墟には、昔、ある事故で亡くなった女の子の幽霊が出ると噂があるんだよ」
マスターは、その女の子が遊園地で遊んでいたところ、火災に巻き込まれ、亡くなったと話した。
「その女の子は、遊園地で遊びたいという気持ちが強く、今でもあの場所にいるんじゃないかと言われている」
マスターの話を聞き、私はゾッとした。
あの廃墟で感じた不気味な感覚は、その女の子の幽霊の仕業だったのだろうか。
私は、その女の子の幽霊に会ってみたくなった。
それから、私はもう一度、廃墟を訪れることにした。
夜の廃墟は、昼間とはまったく違った雰囲気だった。薄暗い中を歩いていると、誰かの気配を感じるような気がした。
私は、その気配を追って、廃墟の奥深くへと進んだ。
すると、突然、目の前に、白い服を着た女の子が現れた。
その女の子は、私を見つめて、こう言った。
「遊んで…」
私は、その女の子の姿に、恐怖と悲しみを感じた。
私は、その女の子と遊んであげることにした。
私は、女の子と一緒に遊園地で遊んだ。
女の子は、とても喜んでいた。
遊び終わった後、女の子は私にこう言った。
「ありがとう」
女の子は、私の手を握って、笑顔を浮かべた。
そして、女の子は消えていった。
私は、その女の子を助けることができたのかもしれないと思った。
それから、私は廃墟に近づかなくなった。
しかし、私は、あの女の子のことを、決して忘れないだろう。
終わり